TOP&STYLE 2010年2月 コラム
今月のコラム 細田先生の「花と緑で暮らしセンスアップ」⑤
植物があるだけで、家の中が明るくなったり、ホッとしたり。
暮らしの中に花と緑を上手に取り入れて、すてきで快適な暮らしを実現させましょう。

家の中心となるリビングルーム、家族の団らんやくつろぎのスペースでもあり、お客様を招く公の場でもあります。そうしたリビングは常に美しく、温かい雰囲気にしておきたいものです。そのためにも花や緑は大いに役立つでしょう。
シンプルな空間にこそ植物のエネルギーが生きるリビングで花や緑を飾る場合、一番効果的に見せる方法があります。それは実に簡単なのですが、"余計なものは取り払う"ということ。できるだけシンプルな空間にし、モノは雑多に置かない。 花や緑は、整理された空間の彩りとして添えてこそ生きてくるのです。たとえば、お部屋に低めのリビングボードや飾り棚があるならば、その棚の上を思いきって一掃しましょう。
そして、そこに花器に飾った生花を生ける。それだけで存在感のある空間になります。また、観葉植物の大鉢もリビングにはオススメ。
観葉植物は空気の浄化にも役立ちます。
ハンドメイド好きな方は、自家製のアートフレームを作ってみませんか。市販の額縁のガラス板と下板を取り外します。厚紙に黒画用紙を貼り付けたら、両サイド5pくらいのところを折り、ガラス板に取り付けます。中に小さなます花器を置き、花を生けます。すてきなオリジナルアートフラワーの完成です。
細田美雪/グリーンコーディネーター

野の花と緑の仕事 フィールドワーク主宰。花と緑のある暮らしを多方面から提案。個人邸・ショップなどのガーデンデザイン、草盆栽の製作、雑誌撮影のコーディネート、講師、会場装花・舞台演出など幅広く活躍。2003〜04年の2年間、朝日新聞「暮らしの風」で花のアレンジを担当。著書『四季の花あそび』ほか。
リビングルームのインテリア
大形の観葉植物はリビングの雰囲気作りには効果的です。適度な水やりさえしていれば丈夫に育っていきますので、臆せず挑戦してみましょう。最近人気の観葉植物をいくつか紹介します。

・ウンベラータ
大きな葉と個性的な樹形が人気。白壁や木を使ったナチュラルなインテリアが流行していますが、そうした場所には明るい葉色が映えます。スタイリッシュなインテリアにも合う万能植物です。
・エバーフレッシュ
マメ科植物独特の細かい葉が特徴で、洋風住宅では人気の品種。おじぎ草のような葉で、夜になると自然に葉を閉じます。水切れに弱いので、たっぷりの水やりと霧吹きを忘れずに。
・ドラセナ類
強健種なので日当たりから日陰まで対応します。また、水切れにも比較的耐えられるため、忙しい方や初心者にはオススメです。ドラセナ・サンデリアーナ、ドラセナ・ソングオブインディアなど。
・その他
プミラ、ゴムノキなども昔から人気があり、丈夫な植物です。 ステレオスペルマムは小葉で、優しく柔らかな印象があります。
いずれの観葉植物も管理はそれほど難しくありません。適度な水やりと月1回程度肥料をあげてください。肥料は粒状肥料や液体肥料などの化成肥料をあげます。油粕やボカシ肥料などの有機質肥料は、室内では虫の発生などの心配もあるので避けましょう。
リビングテーブルを華やかに

リビングルームのフォーカルポイント(目を引く点)となるテーブルは華やかにしておきましょう。テーブルセンター(敷物)などを敷いて、背の低い花を生けてみましょう。横長の花器などもいいですね。葉ものを先に低く生けて花留めかわりにし、短く切った花をたくさん生けてみましょう。1本でボリュームのあるスプレー菊やスプレーバラ、アルストロメリアなどを小分けにして使いましょう。
多肉植物の寄せ植えもかわいらしく、テーブルにちょっとしたにぎわいを作ってくれます。穴の開いていない器に寄せ植えし、水はたまにあげる程度で管理します。ときどき日光浴もさせてあげましょう。
リビングには季節感を取り入れて

固定のインテリアではマンネリ化してしまうもの。花や緑を使って上手に季節感を取り入れてみましょう。四季折々の風物、季節行事などを盛り込んだ部屋飾りは日本の室礼(しつらい)に通じます。
お正月ならば松と赤い実に華やかな花をプラスして、和紙や水引きなどを添えて。
桃の節句には、桃の枝と菜の花とひし餅を飾ったり。たとえば、壁におひなさまの絵(色紙やポスターなど)を飾れば、より統一された空間になり一層効果的ですね。
春には球根付きのチューリップやスイセンが切り花として出回ります。それらを苔を敷いた器に水を張って生ける。それだけで春の息吹きがお部屋にもたらされます。 季節を感じるという意味では山野草の鉢植えなどもオススメです。四季折々の草花が咲いたり、落葉樹なら春の芽吹きから紅葉、冬の立ち枯れまで楽しめ、季節の移ろいを感じさせてくれます。
山野草の管理は外でするのが基本。リビングでしばらく楽しんだ後は外で養生させましょう。太陽光、風、夜露など外気に触れさせてあげることが大切です。







